リハビリテーションは、「リ(再び)」と「ハビリス(適した)」という2つの語源から成り立つ言葉で、再び適した状態になる事を意味します。
WHOでは 「能力低下やその状態を改善し、障がい者の社会的統合を達成するためのあらゆる手段を含んでいる。リハビリテーションは障がい者が環境に適応するための訓練を行うばかりでなく、障がい者の社会的統合を促す全体として環境や社会に手を加えることを目的とする。そして障がい者自身・家族・そして彼らの住んでいる地域社会がリハビリテーションに関するサービスの計画と実行に関わり合わなければならない。」と定義しています。
- 理学療法士(PT:Physical therapist) 25名
- 作業療法士(OT:Occupational therapist) 5名
- 言語聴覚士(ST:Speech Therapist) 3名
- 運動器セラピスト 1名
- リハ助手 1名
- ◎理学療法士(PT)について
- 身体に障害がある者(けがや疾患)に対し、症状・状態などを評価するとともに医師の指示のもと治療を行います。基本的動作能力の回復や疼痛緩和・予防などを目的に運動療法や物理療法等を行います。そして、個々の状態や環境に応じた目標を定めるとともに、身体機能面だけでなく社会復帰及び家庭復帰を目指しリハビリを提供していきます。
- ◎作業療法士(OT)について
- 身体または精神に障害のある方、またはそれが予想される場合にその主体的な活動の獲得を目指します。患者様の主体的な活動をはかるため、日常生活活動(食事、排泄、更衣、整容、入浴)を通した治療・指導・援助を行います。
- ◎言語聴覚士(ST:Speech Therapist)について
- 失語症、声や発生の障害に対し評価・練習・指導を行うとともに、うまく食べられない・飲み込めない方(摂食嚥下障害)に対しても、多職種と協働してその方の能力に応じた食事内容や姿勢、食べ方の検討と能力が発揮できるよう摂食機能療法を実践し、随時評価・練習・指導を行っています。
※当院では外来・入院共に担当制にてリハビリを行っています。患者様の状態やリハビリ担当 者数・混雑状況等にて担当を決めています。
当院の基本理念に基づいた以下3点
及びリハビリテーション科ビジョンを掲げ、活動しています。
- ・自己研鑚に努めるとともにより良いリハビリの提供を目指す
- ・健康寿命を延ばし、生活の質の向上(QOL)に貢献する
- ・患者様の生活や環境に沿った治療の提供
- ・臨床(治療的介入(診療の補助)・予防・リハビリテーション)・教育・研究のそれぞれについて優れた能力を有し,かつ地域にお住まいの方々や病院を利用してくださる方々,ならびにそのご家族が幸せに暮らせるためにあらゆる手段を用いて満足度の高い援助ができ,社会に貢献できる集団となる. (リハビリテーション科ビジョン)
本科では患者様が受け身的なリハビリにならないように工夫し、患者様も参加したリハビリを行うようにしています。ご自身の状態を理解していただくことや患者様自身が自己管理(自主トレーニング等)に励めるように支援し、改善・予防の手助けを行います。
- ・頸椎・腰椎牽引
- ・温熱療法:(電熱式)ホットパック、マイクロ波、過流浴 ・超音波・低周波(SSP、カイネタイザー)
- ・間欠的空気圧迫装置(メドマー)
- ・自転車エルゴメーター、トレッドミル 等
- ◎入院リハビリ
- 人工関節(TKA、THA)、大腿骨頚部・転子部骨折、椎間板ヘルニア、圧迫骨折、脳血管障害など
※廃用による身体残存機能低下の予防 障害された機能の改善に加え、残存能力の維持・向上を目指す 基本動作を獲得する。
早期離床、病棟内ADL向上→試験外出・外泊→家庭・社会復帰(フォロー)
- ◎外来リハビリ
- 腰部椎間板症、変形性股関節症・膝関節症、肩関節周囲炎、脊柱管狭窄症など
※ADL・QOL向上及び予防を目的に、身体機能改善(関節可動域・筋力増強・疼痛改善等)・動作能力向上を目指し治療・指導を行います。
- ※外来リハビリ受付時間
- 7:45~12:00 (リハビリ開始は9:00から)
- 12:00~17:00 (リハビリ開始は14:00から)
- 休診日 : 土曜午後(第2,第4)、土曜終日(第1,第3,第5)日曜・祝祭日
ガラス窓張りで明るく広々とした訓練室内で治療及び訓練を行っています。
室内だけではなく、当院の庭や院外へ屋外歩行訓練を行うこともあります。
院内外研修・学生受け入れにも力を入れており、自己研鑚に励むとともに後進の育成にも積極的に取り組んでいます。
- 回復期リハビリテーションについて
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